導入事例

姿勢を意識する学生が77%に!実践女子大学が挑む“可視化×体感”の姿勢教育

ゆがみーる導入事例【実践女子大学】

導入事例 #17

施設名 実践女子大学 
業種 教育
担当 河田美保先生

導入前の課題

導入の決め手と変化

東京都にキャンパスを構える実践女子大学では、身体の内面と外面のバランスを重視した教育を展開しています。
同大学では、2008年よりAI姿勢分析ツール「ゆがみーる」を導入。女子学生を対象に、主観的な姿勢意識と客観的な姿勢測定を組み合わせた独自の教育プログラムを実践してきました。

本記事では、大学教育の現場で長年「ゆがみーる」を活用してきた河田美保先生の取り組みを通じて、姿勢分析の新たな可能性をご紹介します。

河田先生が着目したのは、運動習慣が減った女子大学生の“姿勢の崩れ”でした。

「高校まで部活動で身体を動かしていた学生が、大学に入ると運動機会が激減し、肩こりや腰痛を訴えるケースが増えている」との実感から、姿勢改善を授業に取り入れる必要性を強く感じたといいます。

当初は主観的な意識に頼った指導が中心でしたが、それだけでは十分な効果が得られないという課題がありました。

実践女子大学では2008年に、教育現場での姿勢指導に当時最新の「ゆがみーる(スタンダード版)」を導入。2019年には複数キャンパスで利用しやすい可搬性と操作性に優れた「ゆがみーるLITE」へとバージョンアップしました。

導入の決め手は、姿勢や筋バランスの状態を視覚的かつ客観的に示せる点

学生一人ひとりに専用レポートがオンラインで配信されることで、自身の体の状態を客観的に理解でき、指導の納得感と効果を大きく高めています。

河田先生の授業では、「ゆがみーる」での姿勢測定を起点に、評価→運動→再評価というサイクルで展開。学生は自らの姿勢と向き合い、身体の変化を実感しながら授業に参加します。

授業の主な流れ:

  • 姿勢測定と説明
  • 筋肉・骨格・重心の意識づけ
  • ペアでの中腰姿勢確認
  • 足裏ほぐし・セルフストレッチ
  • 姿勢再評価と主観的フィードバック
  • ヨガマットやポールを用いた全身運動

学生には最終的に「振り返りシート」を記入してもらい、主観的な気づきと客観データをリンクさせる設計がされています。

実践女子大学_図

大学の授業として行われた15回のプログラムでは、明確な成果が見られました。

  • 75名中53名(71%)の学生が姿勢スコア改善
  • スコア平均:60 → 66に上昇
  • 腰・体幹・大腿部などの位置も改善
  • 背筋力・垂直跳びなどの体力測定でも向上

また、アンケートでは

  • 「姿勢を気にしている」学生が64% → 77%に上昇
  • 「肩こりが減った」「日常生活でも気にするようになった」などの声も多数

主観的な姿勢意識と客観データをつなぐ教育効果が明確に表れました。

「姿勢は、その人の生き方にまで影響するもの。
自分の身体を知ることは、将来にわたるセルフケアの第一歩になると信じています」

河田先生は、診断権のない立場でも「姿勢評価」から信頼を築く教育の可能性を実感されています。

今後も、学生が“自分の姿勢と対話できる環境”を整えていくとともに、機材のサポートや長期的運用の重要性にも触れられていました。

ドイツ・メダウ体操専門学校にて体操指導法を学び、筑波大学大学院体育研究科では長谷川聖修教授のもとでコーチ学(体操コーチ論)を専攻し修了。
東京芸術大学の非常勤講師を経て、現在は実践女子大学、日本女子大学、中央大学にて非常勤講師を務める。

また、L’atelier du mouvement Japon 主宰、H.G.G.春山体操グループ代表として、主に高齢者を対象とした体操指導にも力を注いでいる。

法人名:学校法人 実践女子学園

所在地:東京都日野市大坂上4-1-1

主な対象:生活科学部(学生)

事業内容:大学教育、健康運動実習、体操指導

ゆがみーる導入年月:2008年(スタンダード版)、2019年(LITEにアップグレード)

公式サイトhttps://www.jissen.ac.jp/

参考資料:教育改善年次報告2024年度版(PDF)、日本体操学会ポスター発表(姿勢意識を導入した授業の試行)

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