
導入事例 #22
| 施設名 | 株式会社ARROW |
| 業種 | 法人向けヘルスケアサポート,自費訪問リハビリ,パーソナルジム, 福祉用具貸与・販売、介護タクシー、セミナー・イベント、動画制作等 |
| 担当 | 阿藤 貴史様 |
導入前の課題
健康経営ノウハウと活用法
目次
- はじめに|健康経営を支えるARROWの企業向けサポート
- 1. 創業ストーリー|理学療法士×現役格闘家が描いた「誰もがなりたい自分になれる社会」への道
- 2. 導入前の課題|健康経営イベントで “学びが残らない” 課題を理学療法士の視点で再定義
- 3. ゆがみーる導入の決め手|「見えるレポート」が行動の起点に
- 4. 健康経営ノウハウ|理学療法士チームが企業支援で実践する「継続される施策設計」のポイント
- 5. 活用方法|健康経営イベントを「単発で終わらせない」理学療法士チームのAI姿勢分析オペレーション
- 6.導入後の変化・成果|AI姿勢分析レポート×理学療法士による指導で、社員の行動変容が生まれるイベントに
- 7.今後の展望とメッセージ|“姿勢×プチパーソナル”で健康経営を前進させるARROWの構想
- 8. 施設・企業プロフィール|株式会社ARROW
はじめに|
健康経営を支えるARROWの企業向けサポート

東京都を拠点に、パーソナルジム・フィットネス/自費訪問リハビリ/法人向けヘルスケアサポート/セミナーなどを展開する株式会社ARROW。
2025年8月に、9年前から継続していたSAPジャパン株式会社の社員向けヘルスケアイベントにて、AI姿勢分析「ゆがみーる」をトライアル導入。姿勢分析とプチパーソナルトレーニングを中心とした体験型イベントが好評を博し、その後もさまざまにテーマを変えながら継続的に活用、他社のサポートもされています。
本記事では、ARROWによる企業向け健康支援の取り組みと、ゆがみーる導入により実現したイベント満足度の向上を紹介します。さらに同社の原点を描く「創業ストーリー」、そして企業支援に直結する「健康経営ノウハウ」も併せて紐解きます。
1. 創業ストーリー|
理学療法士×現役格闘家が描いた「誰もがなりたい自分になれる社会」への道

株式会社ARROW代表取締役の阿藤 貴史氏は、理学療法士 × 現役格闘家という異色の経歴をお持ちです。
学生時代から掲げてきたのは、
「怪我があっても、ハンデがあっても、運動が得意でなくても、“なりたい姿”に近づけるサービスをつくりたい」
という強い想いでした。
——阿藤代表
卒業後ジムに就職。トレーナーとして働きながら構想を温め続け、2011年、ジムの会員であった整形外科医の勧めでクリニックの一室を使い『トレーニングスペース アロー』を開業しました。
“保険医療では届かない願い”に寄り添うため、評価・運動指導・継続支援を一貫して届ける環境をつくり続けてきました。
その理念に共感する仲間が集まり、現在ではフィットネスジム、訪問リハビリ、企業健康支援、セミナー・イベント運営へと事業を大きく拡大させています。
“なりたい”“したい”を持つすべての人のために。
そのビジョンは今もARROWの軸として息づいています。
2. 導入前の課題|
健康経営イベントで “学びが残らない” 課題を理学療法士の視点で再定義
ARROWは以前から100社の健康経営をサポートし、企業のヘルスケアサポートのイベントを実施していた。姿勢がテーマの回もありましたが、当時は撮影した写真にその場で書き込む方式だったため、以下のような課題がありました。
- 手元に残る資料がないため、参加後の行動変化を促しにくい
- 的確な説明が参加者にできても、社内共有や口コミが生まれにくい
イベントが“良かった”で終わってしまい、イベントの集客や企業施策としての継続性に課題がありました。
3. ゆがみーる導入の決め手|
「見えるレポート」が行動の起点に


ARROWがゆがみーるを選んだ最大の理由は、直感的でわかりやすいレポート出力機能でした。
- 姿勢の歪み・左右差がひと目でわかる
- 紙で手渡せる“お土産”として参加した社員が持ち帰ることができる
- 次回イベントでの再測定・目標再設定に活用できることでリピートに繋がる
初回のSAPジャパン株式会社のイベントで、参加社員から「わかりやすい」「家族にも説明しやすい」と高評価を得たことが決定打となり、継続導入につながりました。
4. 健康経営ノウハウ|
理学療法士チームが企業支援で実践する「継続される施策設計」のポイント



ARROWでは、阿藤代表の「予防医療を広めたい」という想いから、まず自社で健康経営への取り組みをはじめ、なんと5年連続、健康経営優良法⼈ブライト500に認定され続けています。
健康経営を体現してきたからこそ、企業の健康施策を支援するにあたり、「企業のニーズ」と「プランニング」、それを最適化する「現場オペレーション」を重視するといいます。
これまで取り組んできた健康経営支援のノウハウを、特別にお伺いしました。
① 集客設計:“健康診断・予防接種の隣”で実施する
健康意識が高くない層へも届けるために、健康診断や予防接種という全員が来る場所の隣で実施するのがポイント。
“ついで参加”を促し、予約+当日枠のハイブリッド運用で口コミ参加が増えやすくなる。
② テーマ設計:キャッチは“症状”、中身は“運動”

キャッチコピーは「肩こり・腰痛」など“症状”で興味を引き、中身は、その場で終わらない運動・ストレッチ。参加者の「来てよかった」が「続けてみよう」につながる構造をつくる。
③ 企画立案の型:企業成熟度でアプローチを変える
- 大企業:2030年目標など上位方針に合わせ、KPI連動で提案
- 中小企業:課題が曖昧なため、従業員アンケート→ロードマップ策定で伴走
大企業では、すでに目標や課題が明確になっている場合が多く、そのニーズをかなえられる企画を提案。担当者が選びやすいようにモデルプランを複数用意しておくことが重要。
中小企業では、「健康経営」についてのナレッジも含め提供し、課題を見つけるところからサポート。企業規模やフェーズに合わせた柔軟な設計が、継続支援の鍵となる。
④ コンテンツ設計:フィジカル・栄養からメンタルへ波及
企業の課題は「メンタル不調」「生産性低下」がメイン。
健康経営サポートに参入しようとする理学療法士や他の事業者は、“フィジカル”面での提案を全面に出してしまうと、企業ニーズと合致させるのが難しいことが多い。
ARROWはフィジカル・栄養の改善がメンタルの改善に波及するデータを活用して提案している。
⑤ 継続の仕組みづくり:ニュースレターで“縁を切らさない”

加藤さん
企業の健康経営サポート事業は、「継続」が難しいのがリアル。それには以下の理由がある。
- 企業側担当者の異動
- 経産省が掲げる目標が変わる
- 毎年トレンドが変わる
そのため制度やトレンドを常にキャッチアップし、ニーズを解決するプログラムや事例を揃え、隔月でニュースレターを配信。企業側の“次のネタ探し”をサポートしている。
担当者と“継続施策を一緒に構築するパートナー”として関係を維持している。
⑥ 運用最適化:15分×5名体制での高効率オペレーション

- 1名:撮影/印刷/呼び込み
- 4名:説明・運動指導の並列ブース
- レポート印刷中の“待ち時間”はヒアリングと指導へ
短時間でも密度の高い体験を提供できるよう、現場導線に無駄がない設計が徹底されている。
5. 活用方法|
健康経営イベントを「単発で終わらせない」理学療法士チームのAI姿勢分析オペレーション



活用現場で特徴的なのは、測定→レポート→個別説明→即実践という一連の流れが“1セットの体験”として成立している点である。
- イベント会場:SAPジャパン株式会社(東京・大阪)、株式会社のびのびハウスなど
- 募集:企業の社内報や社内メール/予約制(当日枠もあり)
- 規模:各回20名規模(実参加20〜30名)
- オペレーション:15分枠/理学療法士5名体制
- 導線:撮影 → 自動解析 → ヒアリング・改善指導(ストレッチ、トレーニングなど)→ レポート配布
- 連携:予防接種・健診の“隣”もしくは近くで開催し到達率UP
6.導入後の変化・成果|
AI姿勢分析レポート×理学療法士による指導で、社員の行動変容が生まれるイベントに
イベント後のアンケートでは、参加者の満足度の高さが際立ちます。
とくに、「自分の身体の使い方が具体的にわかった」「原因と改善方法が“セット”で理解できた」といった声が多数寄せられました。
参加者の声(抜粋)
- 「まさか会社で個別に姿勢分析してもらえるとは思わなかった」
- 「写真と数値で理解でき、改善の道筋が見えた」
- 「レポートが家族への説明にも使えてよかった」
- 「その場で教えてもらったストレッチはすぐ続けられそう」
さらに大阪支社でも、
短時間で20名以上を集める“再現性の高さ”が予想を上回る成果となった。企業側にとっても、
- 社員満足度の可視化
- イベントの継続理由の明確化
- 社内口コミによる当日参加増
など、健康施策の価値を確証できる成果が得られています。
7.今後の展望とメッセージ|
“姿勢×プチパーソナル”で健康経営を前進させるARROWの構想

株式会社ARROWは今後、SAPジャパン株式会社での成功モデルを基盤に、
“姿勢+プチパーソナル”を企業の健康経営サポートプログラムとして広げていく構想を描いています。
「レポートは強力な“体験の証拠”です。
良い体験は独り歩きし、社内で自然と広がります。
健康経営やヘルスケアイベントで、社員一人ひとりの悩みにしっかり向き合いたい方には、ぜひおすすめしたいです」
——阿藤代表
企業の健康施策において、社員が主役の体験は確実に求められている。株式会社ARROWの取り組みは、その未来を先取りするものといえるのではないでしょうか。
8. 施設・企業プロフィール|株式会社ARROW

事業:自費訪問リハビリ(高齢者・小児)、パーソナルジム、法人向けヘルスケアサポート、福祉用具貸与・販売、介護タクシー、セミナー・イベント、動画制作等
対象者:高齢者/一般/小児/女性の健康・産後ケアなど
その他取り組み:府中刑務所での高齢受刑者向け運動プログラム提供、助産師協会勉強会
ゆがみーる導入:2025年8月19日
公式サイト:https://arrow-inc.tokyo/
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