【JICA Biz実証企業】ジースポート、開発途上国の健康課題にAIで挑む。セミナー登壇レポート

はじめに

このたび、2025年5月22日に開催されたJICA主催の「開発途上国ビジネスニーズセミナー」において、株式会社ジースポート代表取締役　黒田篤が登壇し、これまでの取り組みと今後の展望について語りました。

株式会社ジースポートは、2023年度JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業（通称JICA Biz）「ニーズ確認調査」採択に続き、2024年度には「ビジネス化実証事業」にも採択され、メキシコにおけるAI姿勢分析「ゆがみーる」を活用した高齢者向け健康促進支援予防医療のデジタルトランスフォーメーション（DX）に取り組んでいます。

1. セミナー登壇のご報告

2025年5月22日、JICA主催の「開発途上国ビジネスニーズセミナー」において、株式会社ジースポートの代表取締役社長・黒田篤が登壇しました。セミナーでは、開発途上国におけるビジネス展開の可能性や、JICA Bizを活用した事例が紹介されました。

2. JICA Biz採択の経緯と取り組み

ジースポートは、2023年度にJICA Bizの「ニーズ確認調査」に採択され、メキシコにおける高齢者の健康促進活動を支援するためのニーズ調査を実施しました。その成果を踏まえ、2024年度には「ビジネス化実証事業」にも採択され、現地での実証活動を進めています。

3. メキシコでの実証活動

2024年6月から2025年3月にかけて、メキシコにおいて以下の活動を実施しました：

展示会への出展（3箇所）
現地訪問およびデモンストレーション
関係者とのインタビュー
施設見学

これらの活動を通じて、現地の高齢者や医療関係者からのフィードバックを収集し、製品・サービスの適合性を検証しました。

4. セミナーでの発表内容

本セミナーでは、ジースポートがJICA Bizに採択された背景とともに、メキシコにおける予防医療の課題に対し、運動機能評価AIプラットフォームを用いた実証調査の概要を紹介しました。メキシコでは高齢化の進行に伴い、医療リソースの制約やリハビリ人材不足が深刻化しており、AIによる健康支援の必要性が高まっています。

ジースポートが開発した「ゆがみーるクラウド」は、iPadで撮影するだけで2分以内に姿勢と筋肉の状態を評価できるAIツールであり、日本国内の1,200以上の医療・介護・健康施設で導入実績があります。セミナーではこの技術が、メキシコの高齢者健康支援にどのように貢献できるのかを説明しました。

さらに、JICA Bizへの応募を検討中の参加者に向けて、調査の進め方や実践的なポイントについても共有。具体的には、現地展示会への出展や福祉施設でのデモ実施、JICAコンサルタント（アイ・シー・ネット株式会社）との連携によって、政府・自治体・現地医療機関などのキーパーソンへのアクセスが効率的に実現できたことを紹介しました。リアルな現地での体験談は、参加者から高い関心を集めました。

5. 今後の展望と課題

今後の展望として、ジースポートはメキシコでの実績構築と、事業の本格展開に向けたビジネス化実証フェーズへと進みます。具体的には以下の課題に取り組んでいきます：

現地での実績づくり：自治体・医療機関との小規模導入・検証を通じた信頼の醸成
現地パートナーとの連携強化：販路拡大や製品導入を推進する協業体制の確立
政府機関との連携構築：国レベルでの健康増進施策と連動した展開を視野に

また、製品の現地仕様化（言語・通信環境・導入施設のITリテラシーに合わせた改良）にも着手予定です。

ジースポートは、これまで培ってきた評価技術とAIの活用ノウハウをもとに、今後も開発途上国における予防医療のDXを推進してまいります。

会社概要

株式会社ジースポート
代表者：黒田篤
本社所在地：〒101-0021　東京都千代田区外神田2-2-17
資本金：4,494万円

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ジースポート　セールスアンドマーケティング部
Tel:03-5615-8268(9:30-18:30)
email: sandm@gsport.co.jp
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